京都金鱗会

会長挨拶

全世界が温暖化時代に入り、自然が損なわれようとして居ると言われる昨今、我々が飼育して居るらんちゅう魚にもその影響が及び、飼育が段々と難しく成りつつあります。らんちゅうを育てると言うことは、自然と向き合い、自然と共に歩む行為であります。ですから、我々はこうした環境の変化を真摯に受け止め、自然とうまく付き合っていかなければならないのではないかと思います。

私達の社会生活では、その糧を得る為に自己をころし生きんが為、苦しみや矛盾に堪えていかねばなりません。趣味を求めるのも、ひとつにはこういう精神的緊張から離れ、自由な世界で人生の楽園に遊ぶことにあるのですが、そこが人間の悲しさと申しましょうか、同じ楽しみを求めて集まった集団が生きんが為の生活でないために、かえってわがままな心が出て、自分の考えが絶対正しいと思い、心の葛藤の場となることがあります。今後、京都金鱗会がなごやかな会になっていくためには、会員一人ひとりが自己の言動に充分気を配っていくべきではないでしょうか。

京都金鱗会会長として、不肖の私には先輩のご指導を受け後を受け継いで会の発展に寄与する自信はありませんが、宇野先生の意志を大切にして、人の言に耳を傾けるやわらかい、あたたかい心趣味としてのアマチュア精神を忘れぬように努めていきたいと考えています。会員の皆さん、役員の方々には特にお助けを頂いて、より楽しい趣味の会という第一義を守り続けていきたいと念願しておりますので、皆様、宜しくご協力ご援助の程お願い致します。

このホームページをご覧の皆様にも、今後、京都金鱗会をどうか宜しくお願い申し上げる次第でございます。